カーミージーの定点調査に行ってきました。 → 定点や生き物の写真はこちら。
朝方には雨があがり、一気に真夏のような暑さになりました。

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  6月5日は旧の5月1日。芒種を迎えると、沖縄の梅雨もそろそろおしまいかな。

 海草藻場を歩いていると、あちこちにソデカラッパの脱皮殻が落ちています。
中途半端に砂に潜って隠れてるカニを見つけたので写真を撮ろうと触ったら、ぷよぷよ〜!
近くには一回り小さな脱皮殻がありました。ごめんよ〜。

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 左の写真では、苦労して潜ったらしく、周囲に黒い砂が巻き散らかされています。
 その近くには脱皮殻。抜け殻は薄茶色です(右の写真)。

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 左の写真は脱皮殻。眼の表面まで脱皮してるのがわかりますか?
 カラッパ類は、右のハサミに巻貝を割って食べるための構造をもっていて、
 それを使って巻貝を割ると….軸だけ残って右の写真のようになります。

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 他に見つけたものといえば….
 左は、海草藻場で暮らすヒシガイの貝殻。殻の内側には、黄色いライン。
 右は、カーミージーの岸近くでよく見かける、ヒラテヤドカリ。
 すてられたマガキガイの貝殻に入っています。眼柄が白く、黒眼の上半分は鮮やかな薄水色!

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 これは、以前白化したものの、何とか復活したヒメジャコ。

 今年は、すでにグレートバリアーリーフでサンゴの大規模な白化が起こっていて、
これから夏にかけて世界的な広がりが懸念されています。

日々の暮らしを見直して、地球温暖化ガスの排出を減らさなければ、
自然環境がこれまでとは大きく変わってしまって、
我々の暮らしに重大な悪影響が出るよ….と言われ続けて数十年。
いよいよ、地球規模での環境変化が動き出した感じです。
現存する種の多くは、この急激な変化に、
付いて行けないんじゃないかな。