今日もいい天気。海は穏やか。
青い海に、島をとりまくサンゴ礁で砕ける真っ白な波が、
くっきりとつながっています。

nori1042

 サンゴ礁の沖の海は、波ひとつ無い穏やかさ。
どうやら、猛烈な台風14号(905 hPa!)からのうねりだけが
ここまで届いているようです。
波の特徴として、白波のような数mの波長の波よりも、
数10m〜100mの長い波長をもつうねりの方が伝わるスピードが速いので、
今はうねりだけがあります。
いずれ、波長の短い波もやってきて、沖の広い海も荒れてくるかもしれません。

nori1047 nori1048

 今日の琉球新報には、石垣島と西表島の間にあるサンゴ礁(石西礁湖)の
白化が深いところまで及んでいて、一部は死に始めているとの記事がありました。
沖縄タイムスでは5日に掲載されてます。
気象庁の日別海面水温のデータから、8月の海面水温の変化を見ると、
例年より1〜2度高い状態がずっと続いていいます。このため、
白化が進み、一部のサンゴは回復することができなかったのでしょう。
深いところまで温かくなっていると、台風の波でかき混ぜられても
サンゴが育つ海面付近はそれほど冷えないかも。
イノーを縁取る白波は、台風14号から送られた
白い花輪にも見えてきます。

 今年は世界的に大規模なサンゴの白化が起きています。
私たちは今、目に見える形の気候変動として、
海の生態系にとって後戻りできない自然環境の転換を

目撃しているのかもしれません。