大学での講義の帰りがけ、ふと思い立って「がじゅまるの家」におじゃましてきました。
ここは、こども医療センター等に、離島や遠方から治療・入院する病児と家族が、
心身ともに安らかに過ごすことができる、
我が家同様の滞在施設です。
沖縄旅行中にお子さんが急病で入院…という方の利用もあるとか。

 安価で、プライバシーが守られ、安全に過ごせるように、ハウススタッフや
ボランティアの方々が、利用者のサポートをしています。
 場所は、沖縄県立南部医療センター・こども医療センターのすぐ近く。

 クリスマスも近いので、家の中はクリスマスの飾りつけがいっぱい。
ハロウィーンが終わってからすぐ、ボランティアさんが飾り変えてくださったとのこと。

ここは、入り口を入ってすぐの空間。

 入り口横の受付には、雨の日に病院から帰ってきた家族のために、ちょっとした心遣い。
部屋のそこここに、ほっとするおもてなしの心が見て取れます。

 中に入ると、明るくて清潔なダイニングルーム。奥には自炊できるキッチンがあり、
寄付などにより自由に使える食材も用意されています。
 ダイニングの横には、キッズコーナー。小さなお子さんを連れた家族も、安心して
子供達を遊ばせることができます。絵本やおもちゃもたくさんありました。

 キッチンは、冷蔵庫や調理器具も充実。食材等にいちいち名前を書かなくてもいいように、
各部屋の名前のタグも用意されています。

 

 ダイニングの奥にすすむと、家族用の個室が並びます。
廊下の壁には、ボランティアさん手作りのパッチワーク。
部屋も、スタッフの方々によってきれいに手入れされていて、気持ち良い。
和室・洋室のすべてにユニットバスがあり、ランドリー室には乾燥機も完備。
お部屋の詳細はこちら。空室状況はウェブサイトのトップにもありますが、
変更やキャンセル等もあるそうなので、ご利用には必ずお電話でご確認ください。

 新たにできた多目的ルームには、ボランティアさんの研修もできるテーブル等があり、
いざとなれば大家族の個室として使えるようにも作られています。

 裏庭には小さな家庭菜園。ホウレンソウ、ミズナ、シュンギク、ダイコン、ブロッコリーなど、
そろそろ食べごろの野菜が並んでいます。肥料は、ボランティアさんが草刈りして集めた
雑草や枯葉を堆肥にしたもの。有機農法です。
庭の周囲には、ビワやクワ、ミカンなど、美味しい実のなる木の他に、
カンヒザクラやハイビスカスなど、鮮やかな花を咲かせる木も植えてあります。

 おじゃました時は、クリスマスイベントの準備でお忙しいところでした。
イベント当日はもちろんのこと、12月になってここを利用した子供達全てに、
クリスマスプレゼントが用意されていました。プレゼントはなにかな〜。

 ここでは、利用者の方々が我が家のように安らげるよう、
設備の充実や、元気を取り戻すことのできる環境づくりのため、
随時、生活に必要な物品のご寄付を募集しています。
とても大切な空間なのですが、運営はやはり大変なんです。
 こどもの手術・入院の看病のため、離島から小さな兄妹達を連れて

一人でやって来たお母さんたちの感謝の声を読むたび、
れからもずっとサポートしていきたいと思います。

 この記事を読んで興味を持ってくださったら、ぜひ、
離島からの通院に困っている方々に、ハウスのことをお伝えください。

そして、ボランティアも含めたご支援も、よろしくお願い致します。