今年に入って1回目の定点調査、風もなく、海水は冷たくもなく、暖かい夜でした。
水面がおだやかだと、いろんな生き物が目に付きます。

左は、たぶんアジロイモ? 餌を探して歩き回っているところでしょうか。
右はイトマキボラ。まだ小さい。真っ赤な足がチラっとみえているのが、おしゃれ。

左はキクメイシモドキ。濁りに強く骨格が黒い、ちょっと変わったサンゴです。
右はキバオウギガニ。潮間帯の中くらいの穴に隠れてますが、餌を食べに出てきたのかな。
写真ではみえないけれど、右のハサミに牙のような突起があるのが名前の由来。

左はコモンヤドカリ。とっても大きくなる種類で、大きなホラガイに入っているのは
たいがこのヤドカリです。このように小さい頃は、浅いイノーの中で暮らしています。
右は、毒ガニで有名なスベスベマンジュウガニ。茶色い甲羅に白いウジウジ模様が目印。
けっこうたくさん歩いてましたから、捕まえて食べないように!

左はイモガイの仲間。貝殻が毛のような藻と砂に覆われているので、名前はわかりません。
右は、急に飛び出してきたタコ。一瞬、腕とその間にある幕を広げて威嚇?しましたが、
すぐに慌てて穴の中に隠れてしまいました。

左はトゲクリイロナマコ。以前はたくさん見かけましたが、食用に捕られてしまったのか、
ここ数年はめっきり減ってしまいました。
右は、慌てて砂にもぐっているフトミゾエビ? クルマエビの仲間です。
体をごそごそと揺らしながら、ゆっくりと砂に埋もれていきます。

左はミナミベニツケガニモドキ? 岩の下などに、穴を掘ってかくれています。
右は、自切して再生中のクロナマコ。どうやら後ろ半分が、頭の方(右端の黒い三角形)を
再生している途中のようです。

 夜の海は、昼には見られないような生き物にも出会えます。
でも、調査を始めた頃にくらべると、見つかる種類も個体数もめっきり減りました。
この日も、網を持って、夜の潮干狩りを楽しむ人たちがちらほら。
いつまでも豊かな海であるように、そろそろ海の利用のルール作りが必要ですね。