8月8日に、2017年8月の定点調査に行ってきました。

8月1日からは、いつもの海岸への出口が工事のために通行止め。
調査は、新しい道と、道路の下のトンネルを通り、
カーミージーの岩の方からぐるっと回って行きました。

 7月からずっと暑い日が続いたからか、イノーの中のサンゴはほぼ全て白化。
岸に近い、水通しの良い辺りは少し茶色っぽいのですが…、やはり色が薄い。

 イノーの中では他の生き物も殆ど見られず、イソギンチャクも白化していました。

 クマノミは、死んだのか、盗られてしまったのか、姿が見えません。

 さらに、浅い岩場では、キクザルが死んでいるのが目に付きました。
2枚の殻が繋がったままなので、死んでからそれほど日が経っていません。
全部で8個体見つけて、生きてたのは2個体だけ。

 ところどころの潮溜まりには、ルリスズメやイシモチ類の稚魚が集まっていました。
もしやと思って潮溜まりに手を入れると、やはり冷たい。地下水が湧いている所でした。
その周囲には、元気なサンゴやカイメンソウも見られます。
やはり、強い日差しによる水温の上昇が、
生き物の生存や分布に大きく影響しているようです。

 沖の、リーフエッジ近くでも、ハマサンゴの仲間はほぼ全て白化。
多くのキクメイシは元気ですが、浅い潮溜まりの中のキクメイシは少し色が薄くなっています。

 沖の、波当たりの良い所でなんとか頑張っていたミドリイシも、白化しています。

 カーミージーの海では、サンゴ以外の生き物も減っている感じ。
海水温の上昇は、これまでで一番深刻な状況になっているようです。