昨日、沖縄県の17年度第1回海岸漂着物等対策推進協議会が開催され、
Mはオブザーバーとして参加してきました。

 1時間半の会議に議題が15位ある、ハードな会議だったようです。
その中で、2015年度の海岸漂着ごみ調査の時に沿岸に生息する甲殻類を調べたら、
オカヤドカリ類の体内から高い濃度のPCBが検出されたとの報告があり、
今日9月20日の琉球新報に概要が掲載されました
 朝刊の紙面には、調査地域のムラサキオカヤドカリの写真が掲載されていますが、
ネット記事には私が提供したオカヤドカリの写真が載ってます。

 さらに詳しい生物調査を行うとのことで、来月は甲殻類の採集に同行の予定です。
カニ類やヤドカリ類は雑食性なので、浜辺に打ち上げられた海藻や魚の他にも、
葉っぱや木の実など、ほぼ何でも食べてしまいます。

餌を通して重金属等が体内に入ると、排出できなければ無毒化?して、
体の一部に蓄積するようです。なので、汚染された場所からは、
高濃度の有害物質を蓄積した個体が見つかることがあります。
 でも、カニやヤドカリと違って有害物質をうまく処理できない多くの生き物は、
有害物質をたくさん取り込んだら死んでしまうでしょうから、
採集できるのは有害物質をあまり食べてない個体ばかりかもしれません。
なので、有害物質を高濃度に溜めている種類や個体が少ないからといって、
安心はできませんよね。

 汚染前と比べて、どんな生き物がどのくらい変化したのかがわかれば、
汚染の影響がさらに詳しくわかるのですけれど。