今日も午後から 漫湖水鳥・湿地センター?へ。
夏休みスペシャル「漫湖自然学校」のイベントの一つ、
研究室「カニ博士の部屋」をやってきました。
実は、始めての試みで、
博士もドキドキしています?。
準備されたものは、ミニ顕微鏡ファーブルに、ピンセットとかシャーレとかノギスとか。
ちゃんとした顕微鏡は、カニ博士が守っています!?
センターの方で少しずつ作りためている、カニの樹脂包埋標本。
ヤエヤマシオマネキや、
ツノメチゴガニ!
色が少し変色してしまうようですが、なかなかきれいな標本になっていました。
さて、今日のカニの研究室は、
みなさんに本物のカニをじっくり観察していただこう、という試み。
まず始めに、カニを見ないで、自分の頭の中にある「カニの形」を絵に描いてもらいました。
足は何本だった?ハサミってどうなってたっけ …
そしていよいよ、本日の材料のカニたち登場。
ちょっとかわいそうではありますが、これも勉強のため …
センター前にたくさんいるタイワンアシハラガニを、センターの方が採集して
冷凍標本にしておいたものを使いました。
生きているのは、どうしても細かいところをじっくり観察するのが難しいですからね。
足の作りや、足とハサミの違い、口のところは足でできている?!など、
解説を交えつつ、みなさんにカニの形を細かいところまでよく観察してもらいます。
サポーターのお姉さんたちも、途中から自分たちでカニを観察・解剖し始め … 。
とても細かいところまで解剖して、上手に観察している子もいましたね。
自分で見つけたことを、ワークシートの中で絵に描いたり、
言葉で表したりしてもらったのですが、
最初よりも格段によく観察して、すごくリアルなカニの絵になっている子も。
最後に、自分の発見と、それはなぜか、自分はどう思うのかを
発表してもらいました。
そう、自分で不思議を発見して、それに対して自分なりの答え … 仮説を立てられる
のって、研究への第一歩。
仮説が立ったら、あとはそれをどうやれば確かめられるのかを考えて、
やってみればいいんです。
プロの研究者も、そうして研究を進めています。
一見、地味なカニを相手に、2時間たっぷり、カニの世界に浸ってもらいました。
参加者のみなさん、そしてセンターのみなさん、どうもありがとうございました。
カニでも昆虫でも、対象は何でも良いから、
「観察する目」を持って、自分なりの不思議を探せるようになると、
いろいろ新しい世界が広がって来ると思います。
それが本当の「自由研究」じゃないかな。
出来合いの、答えの決まった「自由研究キット」を使うんじゃなくて、
誰も答えを知らないことを、新たに自分で探ってみるのが本当の研究というもの。
みんな、がんばってね!