更新: 2007年07月06日 14:15
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夜の浜はナキオカヤドカリがたくさん
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写真が小さくてすみません。 夏の夜、海岸にはたくさんのオカヤドカリ類がやってきます。 日差しを避け、海岸に打ち上がった餌を食べたり、 小さな点は、全てナキオカヤドカリです。
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貝殻を見つけたと思ったのに...
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真昼の砂浜に、壊れたカタツムリの貝殻が落ちています。 四方八方からオカヤドカリ類がやって来て、落ちている 貝殻の
品定め。 ヤドカリ類は、数メートル以上離れたところから直線的に
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引っ越しは、強い順に順番待ち
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お気に入りの貝殻が見つかっても、先客がいる事もしばしば。 左の写真では、中央で仰向けにされた貝にいちばん大きな個体が 追い出し作戦はにぎやかなので、まわりのヤドカリ達も集合。
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ガジュマルの葉?を食べてます
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貝殻の取り合いをしていない時は、争いは殆ど見られません。 浜に打ち上がった海藻や木の葉、木の実や生き物の死骸など、
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頭隠して...
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ヤドカリ類を殻から引っ張り出そうとしても、奥の方で引っ掛かって 右の写真のうす黒い灰色に見えているのが柔らかい腹部で、
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潮が満ちる前に岩の上に撤収
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潮の引いた砂浜で餌を探していたオカヤドカリ類も、潮が満ちる前に 岩を登る様子をよく見ていると、どこでも適当に登るのではなく、
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ヤドカリの宿貝を割って釣り餌に
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昔から沖縄では、ヤドカリ類を釣りエサに使ってきました。 写真の石は、ヤドカリ類が入ったチョウセンサザエの貝殻を割るのに オカヤドカリ類は国指定の天然記念物に指定されているため、
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砂にもぐってるわけではありません
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沖縄が本土復帰する前の昭和45年11月12日、小笠原の個体群を元に、 天然記念物保護の観点から、採集には期間や方法を文化庁と調整して、 悲しい目をして干からびている左の写真のムラサキオカヤドカリは、
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側溝に落ちて出られない
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沖縄のオカヤドカリ類の生存を脅かしているのは、密漁だけではありません。 陸地に棲むオカヤドカリ類も、卵から生まれたての幼生は、海で過ごします。 左の写真は、新しくできた道路の側溝に落ちたムラサキオカヤドカリです。 |
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道路を横断中、ひき逃げ
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たとえうまく側溝をよじ登っても、車が往来するアスファルトが 道路は車が通るだけでなく、夏場はものすごく高温となり、
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絶壁を降りるのは勇気がいります
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なんとか道路を横切ると、続いてコンクリートの絶壁が....。 垂直で滑らかに仕上げられたコンクリート壁は、岩登りが得意な オカヤドカリ類は空気呼吸を行うため、水中に長時間いると
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雌だ〜!
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夏の満月の夕方、浜辺の草むらにはたくさんのオカヤドカリ類が 放幼生に来た雌と交接する(精子を渡す)ため、雄も浜辺をウロウロ。
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交接中...
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暗い中、雄がどうやって雌を区別しているのかわかりません。 うまく雌を捕まえた雄は、雌の貝殻を仰向けにして抱きかかえ、 交接では、雄の腹部の一番前にある第1腹枝が変化した交接器を使って、
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放幼生する前に交接
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念のため、本当に交接したのかどうか、雌を捕まえて確認してみました。 雌の腹部には、雄の白い精子の塊がしっかり付いていました。 雌が海水に浸かって放幼生しても、精子は流れてしまわないのでしょうか? |
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やっと放幼生できる
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幾多の苦難を乗り越えて、やっと波打ち際までやって来た 波打ち際で放幼生行動を観察していると、種類によって
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ゾエアを食べに来て捕まった魚
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たくさんのオカヤドカリ類が放幼生した波打ち際で、海水を 写真に写っている横スジは、クーラーボックスの底の模様です。
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巨大な花
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飼育実験環境では、約1ヶ月の浮遊期間の後、ゾエアからグラウコトエ 上陸直後の全長2〜3ミリ程度の個体は、赤っぽいガラス細工の様な繊細さ。 ユウナの花も、彼らにとっては巨大な壁に見えることでしょう。
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オカヤドカリ類は永遠に?
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小型のナキオカヤドカリは海岸近くに植生や石垣などの隠れ家があれば 砂浜を横切ってやっと海岸植生にたどり着いた小さな稚ヤドカリは、 たしかに、今はまだたくさんのオカヤドカリ類が見られます。 実は、オカヤドカリ類は25年も生きたと言う飼育記録があります。 でも、沖縄の島の周囲が護岸で塗り固められ、海岸道路が整備された今、 そんな大げさな...と言うあなた。沖縄県の護岸の整備状況が気になれば、 海を拒絶した沖縄。これからどうなるのでしょう。 |
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