前回に続き、「環境概論」のレポートの抜粋です。この講義では、我々大人たちが今の沖縄の「環境」を造ってきたことを示し、「あなたたちの未来の沖縄がどうあってほしいか」考えてもらったあと、「沖縄の環境を守っていくために、あなたにはどんな事ができますか?」という問いを出しました。締め切りまで1週間あったので、環境問題に対する考えの変化の過程をしっかり書いたものもあります。
 その中から、「ごみ問題」に関する記述や、興味深い考えを、以下に抜粋しました。これまで、使い捨てはみんなやってるし便利、環境問題は聞くけど実感はない、自分だけエコやっても意味がない…、なんて感じてた学生さんたちの、率直で、希望の持てる意見です。
 前の投稿よりさらに長いのですが、身のまわりのごみ問題に関心のある方は、もう少し頑張って読んでみてください。


 

• マングローブの至る所にごみがすてられていたのを見て、嫌な気持ちになった。そこに捨てたのもあるし、川に捨てて流れてきたごみもある。人間以外は、ごみを出すことも、捨てる事もできない。地球にはたくさんの生物が生きており、マングローブもたくさんの生物がいる。なのに人間は、自分勝手にごみを捨て、自然を破壊して建物を建てる事を当たり前のようにやる。これはどうなのかと考えるようになった。自分たちが生きて行く上で必要なものなら理解できるが、必要ない事なら、あるべき自然を残し、人間が自然を守り、地球を守る行動が大切なのではないかと感じるようになった。

• マングローブの見学に行ったとき、マングローブの周辺にあったごみを見てると、身近に住んでる生物は人間だけではないのに、人間が出したごみなどで、周りにある自然を汚し、生きている生態系などに対して申し訳ないなと思ったし、もっと人間の過ごす環境などを変えていかないといけないと感じた。(中略)小学生など、今から大人になる子供達に、もっと沖縄の自然について考えられるような機会を作ってもらって、幼い頃から考えられるような環境を作れば良いなと思った。

• 私自身、ごみを捨てた事がないわけではない。10代の頃、他人が捨てているのを見て恥ずかしく思って止めたが、もっと早く止めていれば良かったと後悔している。自分が過去にしていた事を直したくても無理なので、今からの自分と周りの人たちで良い行いをして行き、昔できなかった行動を出来るようになり、今の小さい子供達や若い世代の人たちに、地球の大切さと自然の大切さを伝え、自然で遊ぶことの楽しさなどを伝えて行けたらいいなと思う。

• 私は長くてもあと80年では死んでしまう。今の環境を維持し、守って行くのは私たちだが、繋いでいくことが大切で、そのために小さい頃から環境問題を感じてほしい。学校教育の中に環境問題を詳しく取り入れ、活動できるようにする。私が小学校の頃にやったような取り組みを、もっと増やしてもいいのではないかと思う。一人一人が、学校、職場、家庭で実践することにより、大きな力になるにちがい無い。まずは環境に対する意識と、守っていこうとする行動が大切。