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潮間帯の刺胞動物(有毒)
更新: 2007年10月22日 18:22

カツオノカンムリ Velella velella

水面に浮かぶクラゲの仲間。
水上に出ている部分に、三角形の
帆があって、風で移動する。
風船があるのは、カツオノエボシ。
青いのは、外洋でのカモフラージュ。

 

立方クラゲ?の仲間

体は箱の様な立方体。 四隅から脚が伸びる。
ハブクラゲもこの仲間。
脚には、餌を捕まえるための
刺胞(毒針のある細胞)がある。
図では、茶色く見えている。

 

ハネウミヒドラ? Halocordyle disticha ?

海草藻場で、海草に付着していた。
植物の様にも見えるが、
枝状の柔らかい骨格の上に
点々と白いイソギンチャク状の
ヒドラが並んでいる。 強毒

 

← ヒドラの仲間は、ギリシャ神話から
名前をつけられている。
枝分かれして成長し、その先に
新しいヒドラ(口)ができる。
刺胞は強い毒を持ち、刺されると
非常に痛い。

 

イソギンチャクやクラゲの仲間は
触手に毒針のある細胞 (刺胞)を持つ。
多くの場合、刺されると激痛、腫れ、
水膨れとなる。毒の強い種では、
腎機能障害や死に至る
刺された時の対処方法も
種によって異るので、注意が必要。

 

ベニヒモイソギンチャク Calliactis polypus

タイドプールの石の下などに隠れる
ソメンヤドカリの、ハサミや
巻き貝の殻に付着している。
いじめると、ピンクの糸の様な
特殊な触手を伸ばす。
ヤドカリが貝を引っ越すときは、
ヤドカリがイソギンチャクをはがして
付け替える。

 

砂泥底のイソギンチャク

潮が引いた砂の干潟で発見。
触手を縮めていたので、
形も種名もわからない。
流されないように、
おそらく砂の中の岩などに
付着しているはず。

 

ヨロイイソギンチャクダマシ?
Aulactinia stimpsoni ?

いじめると、触手を引っ込めて
小さく収縮するが、体の側面に
砂粒をつけているので、
砂の鎧を着けている様に見える。
サンゴ礁の岩場の潮だまりに多い。

 

チギレイソギンチャク?
Aiptasiomorpha minuta ?

ろ過しない海水や。水中にあった岩を
使って長期間水槽を維持していると、
水槽の壁に白くて長いイソギンチャクが
いつのまにか付着している。
野外では、この様な形らしい。
泥干潟の石の窪みに群生していた。

 

イボハタゴイソギンチャク
Stychodactyla haddoni

イノーや、海草藻場で
時々見かける。 強毒

 

CGアニメ映画により、子供たちの間にも
知られるようになったクマノミや
イソギンチャク。
でも、イソギンチャクが毒針を
持っていることや、触ると危険な事は、
案外忘れられています。

クマノミを見つけた子供が
不用意に触らないように、
大人は常に注意しておくこと。

 

ハタゴイソギンチャク
Stichodactyla gigantea

時には、小さな潮だまりにも、
大潮の時に干上がってしまう
浅い場所にも、見られる。 強毒
つぶれていて、イソギンチャクとは
気づかない事もあるので注意。

 

ハタゴイソギンチャク?
Stichodactyla gigantea ?

イソギンチャクには、魚の他に、
エビ、カニ、コシオリエビ、
巻き貝など、毒に守られて
生活する生き物が、たくさん
共生している。 強毒

 

ウンバチイソギンチャク
Phillodiscus semoni

猛毒。海の蜂と言う名前。
浅いイノーにも分布する。
海藻と間違えやすいので、
水中では不用意に海底に
触らないことが重要。 死亡例あり。
刺されたら、酢は使わず
海水で洗い流し、氷や冷水で
冷やして病院で治療する。

 

ハナブサイソギンチャク
Actinodendron arboreum

触手は、茶色いブロッコリーが
伸びた様な形をしている。 強毒
エビ類が共生していて、
触手に触るとズボッと
一気に縮んで跡に穴が残る。

 

 

イワスナギンチャク
Palythoa tuberculosa

体内に、猛毒!のパリトキシン
palytoxin を持つ。フグ毒より強く、
生物毒の中で3番目に強い毒。
サンゴ礁の岩場の水たまりに見られる。
決して触らないこと。

 

マメスナギンチャクの仲間
Zoanthus sp.

岩場の日陰の潮だまりでよく見られる。
写真は、触手を縮めたところ。
岩の表面をびっしりと
小さなイソギンチャクが覆っている。

 

   
   

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