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 今日の佐敷干潟と新開:その2
2010/11/03
続きです。
築島の内側のマングローブ帯も、すっきりしています。

護岸の近くにノコギリガザミの巣穴があって、重油事故のすぐ後に、穴の中に
生きているのを見ていたのですが…今日見たら、甲羅に泥が積もっており、
石を投げても反応しない。死んでしまったようでした。重油が原因なのかは
分かりません。胃内容物でも見れば分かるのかもしれませんが、護岸が高い
ので手が届きませんでした。

近くで、ヒメシオマネキは元気そうでした。

 今日の佐敷干潟と新開:その1
2010/11/03
Nが、午前中の干潮時に佐敷干潟チェックに行きました。

シュガーホール裏、もう一見、干潟はいつも通りで、重油で汚れた風には
見えないです。
砂地にも、カニの巣穴と、カニの食べた砂団子がたくさん散らばっていました。

ただし、護岸の下の方には黒い汚れが残っています。まだ油の除去作業は
続いており、追々掃除されると思います。
打ち上がった流れ藻の中にも、たまに重油がちょこっと残っていました。

 たまには一息
2010/11/02
このところ、重油関連で知人の電話に追いまくられ、気持ちが少々ダウン気味。
干潟を大事に思う気持ちは分かるけど、被害者ぶっても慌てても、しょうがないよ、
ねぇ。人間同士の交渉よりは、干潟の自然とちゃんと向き合っていきたいなぁ。

そんなときは、空を見上げよう。
夕日が雲に隠れつつ、すき間から差し込む光がきれいでした。

 新開のマングローブ林
2010/11/02
Mは昼過ぎに呼び出されて、佐敷干潟の西側・新開へ。
干潟に注ぐ水路沿いにマングローブ林があり、そこでの重油回収・洗浄作業を
見ながら、NHKの取材を受けました。

水路にはゴムボートが下ろされ、高圧洗浄機でコンクリ護岸に付着した重油を
洗い流していました。また、マングローブ林の中でもまだ枝を払うなどの油の
回収作業が続けられていました。

取材では、干潟の希少種への影響を聞かれました。もちろん、トカゲハゼや
クロツラヘラサギへの影響は問題ではあるのですが、干潟の生態系を考えた
場合、干潟の食物連鎖の底辺を支えている無数の普通種への影響の方が、はるか
に問題。でも今回の事故で、どれくらい影響が出るのかはまだ全然分からない。
人間にできるのは、できるだけ油を回収したら、あとはひたすら見守るだけ…
少なくとも、これ以上干潟の環境悪化を起こさないように、いろいろな面で
気をつけるしかないと思います。
希少種をセンセーショナルに取り上げることはしないでほしいのですが、短い
インタビューでうまく伝えられたかどうか…。

佐敷のカメラマンY氏にもお会いしました。彼も今回、精力的に干潟と生物の
写真を記録に残しています。新開のマングローブに来るサギ類は、枝に付いた
重油が羽に付着して所々汚れていると言っていました。干潟の開けた方にいる
個体はわりと大丈夫みたいです。

 佐敷干潟の様子:その3
2010/11/01
続き。
佐敷中学校裏の浜は、もうすっかり重油も流れ藻もない模様。
こちら側からユンボが入って、築島の周囲を動いている様子です。

築島の内側にもすでに作業が入っており、、黒く汚れたマングローブの木々が
かなり伐採されて、サッパリしちゃいました。水位の線まで黒く汚れた芝生も
刈り取られた様子です。

全体に、南西石油関係の作業員の方々は、非常に隅々まで、かなり細かく重油の
回収をしている印象。漂着ごみまで一緒に片付けてくださっている感じで、
その点はとてもありがたい。本当にお疲れさまです。

 佐敷干潟の様子:その2
2010/11/01
続き。
久々に干潟に下りてみました。
上から見ただけでは分からなかったけれど、護岸のコンクリには、奥の方に
黒い油汚れが結構ついていました。

タマキビやアマオブネなど、こういった場所に住む巻貝の殻にも、少し重油が
付着しています。こういった小動物にはつらいですね。

オキナワハクセンシオマネキはいつもの階段下の干潟にいました。油まじりの
水と台風にもめげず、がんばって生き抜いてほしいものです。

それもこれも、石油を暮らしに使う私たちヒトのせいでなぁ…
ごめんよ干潟のいきもの達。

 佐敷干潟の様子:その1
2010/11/01
朝、琉大への仕事の行きがけに、Nが佐敷干潟に寄りました。
護岸沿いにクレーンと作業用テント。今日は朝が干潮で、干潟にキャタピラの運搬車
が出ていました。

よく見ると、築島の岸沿いに運搬車が何台か動き、油が付いて伐採された枝を
順次運んでは、クレーンで陸揚げしていました。

 南城市の海岸チェック:その8
2010/10/29
続き。
水路入口のオイルフェンス。水路内のマングローブ林の中に重油が入り込んでいる
ので、それを回収し、かつ黒く油に汚れた木々を切るとのことでした。作業で
また油が外側に漏れるのを防ぐために、フェンスが張られている模様。

水路沿いのメヒルギの中に分け入り、回収作業が行われています(中)。
また、手前の黒くなった木々は、手作業で枝を刈られていました(右)。
メヒルギにはかわいそうですが、このままにしても潮の満ち引きのたびに油が
浮き出ることになるので、仕方がないですね…。

築島の内側のマングローブ林も油汚れは同じですが、あそこは底質が柔らかく、
不用意には入れない場所。影響は少し長引くかもしれません。

とりあえず、今日の報告はこれまで。作業員の皆さんには本当にお疲れさまです。

 南城市の海岸チェック:その7
2010/10/29
続き。
Nは遅いお昼を食べに一度家に戻り、夕方、Mも一緒に佐敷干潟の西奥の方を見に
行きました。

新里の階段護岸。ここでも作業員の方々が回収作業を行っていました(左)。
階段には点々と重油の散った痕が残り、水たまりも油のにじんだ色でしたが、
作業のおかげでかなりきれいになっています。

新里と新開の間の水路にはマングローブが生えているのですが、その水路の入口に
足場が組まれ、水面にはオイルフェンスが(中)。新開側に行ってみました。

新開の老人福祉センター前の道路から、水路に下りる足場が数カ所組まれつつ
あり、ゴムボートや熊手の用意も(右)。何が始まるんだろうー?という感じです。

 南城市の海岸チェック:その6
2010/10/29
続き。
朝から回り始めてもうお昼を過ぎ、冨祖崎はパスして先にシュガーホール裏の干潟を
見に行きました。
ちょうど台風前の回収作業と同じ場所で作業が行なわれていました(左)。
流れ藻は台風前の何倍もあり、岸近くの水面にも大量に浮かんでいるのが
見えました。とりあえず打ち寄せた海藻を回収しているのですが、よく見ると
あまり油に汚れていない。おそらく重油流出とは関係なく、台風でちぎれて
流された海藻が多そうです。これに手間をかけても仕方ないのでは…という印象。

築島の内側では、岸辺の草むらが黒く変色している部分が、さらに奥の方まで
広がっていました(中)。台風の低気圧で潮位が高まり、より奥まで重油の
混ざった海水が入り込んだはず。このあたりはサギ類がねぐらにしているので、
ちょっと心配です。ヒルギ類も、背の低いものはてっぺんまで真っ黒でした。

築島の新開側(佐敷中の裏)の浜では、おそらく大量にあったであろう流れ藻が
ほとんど回収されて、作業員の方々がへたり込んでいる所でした(右)。
お疲れさまです…。

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