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更新: 2019年06月22日 23:48
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ミナミコメツキガニ科 Mictyridae |
ミナミコメツキガニ Mictyris guinotas
折り畳まれたハサミ脚の向こうに
大きな口(第3顎脚)が見える。
体の前面は殆ど口で 覆われている。
体は球形で、脚の付け根の
自由度が高いので、 前にも横にも歩ける。
危険を感じると片側の脚で砂を堀り進み、
回転するように素早く砂の中に潜る。
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ミナミコメツキガニ Mictyris guinotas
まだ濡れている砂を両方のハサミで
すくい上げて口に運び、
餌となる有機物や珪藻を選り分ける 。
第3顎脚が開いているのがわかる。
餌をとった後の砂は団子にして捨てる。
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ミナミコメツキガニ Mictyris guinotas
ひっくり返して後ろ側から見たところ。
両側の脚を繋ぐように薄茶色い毛の列がある。
餌を食べながら水分が無くなると、
尻餅をつく様にして毛の列を地面に着けて
水分を吸い上げる。
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ハサミ脚の影で見えないが、
甲の側面には空気呼吸のための
穴が開いている。
← 砂から出てきた時も、
体に付いた砂を一通り落としたあと、
尻餅をついて水を補給してから
歩き始める。
砂から餌を選り分けるにも
十分な量の水分が必要。
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ミナミコメツキガニが砂を食べた後
見渡すかぎりの砂団子。
潮が引くと砂から出てきて餌をとる。
砂団子を作りながら、
みな同じ方向に移動していく。
1日2回、毎日繰り返され、
干潟は彼らによって掃除されている。
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最後は集団で食べ歩く
引き潮に沿って食べ進み、
波打ち際に集まっている(黒い所)。
左半分には、一面に食べかすの砂団子。
食べやすい砂のサイズがあるので、
生息できる範囲ははっきりとしている。
2010年、琉球列島の集団は
新種となり、Mictyris brevidactylus
から
M. guinotas となった。
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ミナミコメツキガニが地面の下で食べた跡
地面に出ずに地表直下で餌を食べ、
泥団子を地表に押し上げながら
トンネル状に食べ進んだ跡。
中は空洞で、左右どちらかの端から
深い穴が伸びている。
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ミナミコメツキガニは、
決まった巣穴を持たない。
潮が満ちる前に深い穴を掘り、
自ら蓋をして中に空気を溜める。
直接空気を呼吸している彼らは、
長時間水中にいると窒息してしまう。
← 天気の悪いときや
寒いときなどは、地表に出ずに
トンネルを掘りながら餌を
食べていることが多い。
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スナガニ科 Ocypodidae |
ベニシオマネキ
Uca (Amphiuca) chlorophthalma crassipes
マングローブ林の一番奥の方の
土がよく固まった辺りに分布する。
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ベニシオマネキ
Uca (Amphiuca) chlorophthalma crassipes
雄のハサミはどれも赤いが
甲の色は赤から黒まで変異がある。
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ヤエヤマシオマネキ
Uca (Deltuca) dussmieri dussmieri
マングローブ林内で、
土が堅くなった辺りに分布する。
甲は黒く、白い班が2〜3出る事もある。
これは若い個体なので、ハサミがまだ短い。
雄のハサミは、動く方の指(指節)が白い。
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ヤエヤマシオマネキ
Uca (Deltuca) dussmieri dussmieri
動かない方の指(掌節)は、爪先を除き
掌の部分(掌部)にかけて赤茶色。
掌部上半分は黒っぽい灰色。
掌部外面は大粒の顆粒が覆う。
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シオマネキ Uca (Deltuca) arcuata
マングローブ林の縁の方から、
開けた場所にも分布。固めの泥が好き。
佐敷干潟では、13年前から分布が拡大。
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シオマネキ Uca (Deltuca) arcuata
雄のハサミの指の部分は白い。
掌の部分は赤く、顆粒に覆われる。
甲の前半は、白いまだら模様。
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ルリマダラシオマネキ
Uca (Thalassuca) tetragonon
岩場の砂溜まりで見られる。
泥交じりの砂地が好きらしい。
南方系の種だが、数年前から
沖縄島でも見られる様になった。
温暖化の影響か?
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ルリマダラシオマネキ
Uca (Thalassuca) tetragonon
甲は、輝く様なブルーと黒のまだら。
脚は赤から黒。ハサミは薄い黄色。
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オキナワハクセンシオマネキ
Uca (Celuca) lactea perplexa
マングローブ林の縁から
開けた干潟にかけて、
沢山の個体が群れている。
白いハサミを振る姿は
遠くからでもよく見える。
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オキナワハクセンシオマネキ
Uca (Celuca) lactea perplexa
ハサミは、白い指の部分が
薄黄色の掌の2倍以上も 長い。
白っぽいハサミが、
名前(白扇)の由来となっている。
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ヒメシオマネキ
Uca (Thalassuca) vocans vocans
開けた干潟に棲む。
引き潮の波打ち際に沿って
餌を食べながら移動する。
潮が引ききる頃には、
澪筋に密集する事も多い。
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ヒメシオマネキ
Uca (Thalassuca) vocans vocans
ハサミは、下半分が黄色く、
上半分は白い。
甲の色は白からくすんだ緑色まで
天候や温度によっても変化する。
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シオマネキの仲間 Uca sp.
ニッパヤシの根元で発見。
シオマネキ類の雌は、
両方ともハサミが小さい。
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シオマネキ類は、泥干潟に穴を
掘って生活している 。
潮が引くと巣穴から出てきて、
小さい方のハサミで、砂の表面の
有機物を砂ごとすくって食べる。
口の中で砂と餌を選り分け、
食べたあとの砂は砂団子にして捨てる。
種によってそれぞれ食べやすい泥の粒の
サイズがあり、干潟で棲み分けている。
驚くと、素早く巣穴に戻る。
雄は、餌を食べ終えると
大きなハサミを振って
雌を巣穴に誘う。
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